2019年「廣戸聡一の九州セミナー」報告
マスター級トレーナー 藤崎浩児
過日、開催致しました、廣戸聡一先生の2019年九州セミナーについて報告いた
します。
今年は廣戸先生には、ご多忙中にもかかわらず、2日間に渡りお時間をいただき、
九州スペシャルセミナーを開催していただきました。
その内容は、2日間で 延べ5つのセミナーを開催するという内容の濃いものであり
ましたが、今年も全国各地よりご参加いただき、大変、盛況なものとなりました。
その中で、今回は初日に行われました、剣道セミナーについて報告いたします。
対象は、高校の剣道部(3校・約40名)の剣道部・部員であり、廣戸先生が直接、
ご指導される現場において、参加を希望された、コーチ級以上のトレーナーの方々が
それをサポートするというワークショップ形式で開催致しました。
また、学生の方々は、日頃、二串九州分室長がレッシュ理論を指導しておられ、そう
いう意味では、彼らは すでに廣戸先生の話を聞く準備ができてたといえます。
参加したトレーナーの方々は、サポートいう形での参加でありながらも、廣戸先生の
お話しや、現場でこそ体感できうる経験を、今後の自分自身の指導に活かせるヒント
として確実に持って帰っていただいたものだと確信いたします。
廣戸先生の講義は、剣道における基本と言われる、足さばきの意味合いを紐解くよう
に始まり、技術面はもとより、構えの際の意識の仕方なりを少しずつ、丁寧にお話し
いただきました。
最終的には、その過程において、彼ら自身も驚くほどの劇的な変化を遂げていくさま
を見ていますと、軸を得ることにより、その潜在的な才能、すなわち不随意的な個性
が開花しているかのようでした。
おそらく本人たち以上に、見学されていたご父兄の方々、また、参加したトレーナー
の方々がその変化に気づいたではないでしようか。
翌日に開催されました、武道・格闘技セミナーの際にも感じましたが、廣戸先生の
ご指導を受けますと、その教えは常に一貫しており、それはつまり、武道を修行して
いく過程において各人が先人・先達たちの教えや考えや歴史、そして培われた技術や
思いに身を寄せるべきだという思いがいたします。
それはつまり、歴史的にも軸という文化を、武道という修行の場で確実に身につけて
いくことができる道筋を我々後進のものに残していただいたと思うからです。
武道に根付くべき、強い精神性というものも、すなわち、日々の軸のある生活、軸の
ある身のこなしからこそ、生まれ、活かすことができるものであり、それこそが真の
意味で武道を体得することになるのではないでしょうか。
武道では よく「礼に始まり礼に終わる」と言われますが、礼儀・礼節の中にこそ、
真の意味での軸がしっかりと組み込まれている、ということもまた、セミナーの中に
おいて改めて実感いたしました。
今回のセミナーが学生の方々、父兄の方々、またトレーナーの方々にとっても、意味
のある、特別な時間であったことは間違いありません。
今後も九州エリアでは、廣戸先生のスペシャルセミナーの開催はもちろんのことですが
様々な形で、セミナーを開催していきたいと思いますので、何卒、よろしくお願いしま
す。
最後になりますが、大変お忙しい中、2日間もスケジュール調整の上、お時間をいただ
きました、廣戸先生、三室副代表ありがとうございました。
また開催にあたり、ご尽力いただきました、二串分室長、ご協力いただきましたトレー
ナーの方々、誠にありがとうございました。
この場をかりて、厚く御礼申し上げます。
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