2010年7月 活動報告 その2 「SRCサマートレーニングキャンプ」
7月18日(日曜日)
7月17日~19日の三日間にわたり、味の素ナショナルトレーニングセンターにて、
「SRCサマートレーニングキャンプ」が開催されました。
その中日に当たる18日に「MMAトップアスリートのトータル コンディショニング」と題してセミナーのご依頼を受け、廣戸聡一代表、鈴木、西澤両S級トレーナーの三名が講師として活躍してきました。
以下は西澤S級トレーナーのレポートです。
尚、諸事情により写真はございません。ご了承下さい。
皆様、こんにちは。
レッシュS級トレーナーの西澤正樹です。
平成22年7月18日(日曜日)に「味の素ナショナルトレーニングセンター」(東京都北区)
において行われた「SRC サマートレーニングキャンプ」(17日~19日の三日間開催)
の二日目の夜、「レッシュ5ポイント理論」によるセミナーが開かれました。
参加者はアテネ五輪柔道銀メダリスト「泉 浩」選手や、ライト級 キング オブ パンクラ
シスト「真騎士」選手等、総勢約20名。
朝6時30分からの4部練習の後で、しかも夕食後という集中力が切れやすい時間帯にも
かかわらず、皆さん真剣に参加されていました。
まず前半は廣戸先生による軸の説明がありました。参加選手お1人に前へ出ていただき、
仰向けで大の字に寝た状態での股関節の可動域と出力のチェックを行い、それが軸をそろえる事で、どう変化するかを見ていただきました。
事前に資料を見ていただいていたので、皆さん軸について何となくは理解されていたようでしたが、実際に変化を目の当たりにして目を丸くされたり、押え込みやポジショニングの本当の意味の話に深くうなづかれたりされていました。
後半は鈴木S級トレーナーと共に「実践リポーズトレーニング」。
座位で軸をとった状態から、左右の軸を入れ替えたり、立ち上がったりと、常に軸を保った状態で動いていただきました。どんな状況でも軸を保ち、自分は常に安定した状態でいる事。それにより、常に末端の手足が自在に使える事を目標にし、苦労しながらも真剣に取り組まれていました。
立位では、投げられたボールを軸移動で避ける練習や、「タイヤ引き」のようなすり足での軸移動の鍛錬も行いました。その後、5ポイントの各ポイントを意識しての歩行を行いました。
P5(すり足) → P4(膝立ち歩き) → P3(お尻歩き) → P2(背中歩き) → P1(肩歩き)
と、あらゆる体勢から軸を整えられるよう、意識して動いていただきました。
最後に廣戸先生による手首のテーピング講習を行いました。
手首の関節を安定させる事により、勝手に指の可動域が改善される事を二人一組になり、実際に巻きあって確認していただきました。ケガに対しては、皆さん特に慎重になっていらっしゃるようで、この日のうちで一番多く質問が飛んでいました。
セミナー時間が90分という事もあり、あっという間ではありましたが、通常の技術練習とは違った角度からの「身体理論」のアプローチだった事もあってか、参加された方々は大変興味深く聞きいって下さっていました。セミナー終了後も質問される方が多く、4部練習の後とは思えない皆さんの熱意に心をうたれました。
日常の身体のケアから体力トレーニングや技術練習まで。全てが一貫した「軸」というキーワードによって1つに繋がり、より良いパフォーマンスへと結びついていっていただければと思います。
いかがでしたでしょうか?
流石にプロ格闘家だけあって、体力・気力共に溢れているように感じられます。
また、格闘技なので試合でのケガは致し方ないにしても、練習でのケガには気を使って
いるようすが伝わってきました。
またこのような機会がございましたら、ご報告いたします。
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